もくじ
SR400/500発売のきっかけとなったロードボンバー
前回のSR400/500乗り感涙のモトレジェンドVo.5!でも触れましたロードボンバーについて、すでにご存知の方も多いと思いますが、説明させていただきますので少々お付き合い願います。
ロードボンバーとは、島R&Dの島 英彦先生が作成したバイクのうちの一台です。マスの集中化や、ステップ位置を極力狭くしたり、深いバンク角、軽量化などを徹底的に追求し、さらに市販状態にこだわり、レースでもヘッドライトやウインカーなどを着用していました。
エンジンはたまたまXT500(SR400/SR500のベースとなったヤマハのオフローダー)のエンジンを採用し、SR500またはホンダ XL500S(ロードボンバーⅡ)などを採用しています。また足回りにはホンダ CJ250Tなど、ヤマハ製とホンダ製を併用していました。
このロードボンバーは、モトライダー誌のエイプリルフール企画で、ヤマハの新型として紙面を飾り、それを見た読者がヤマハに問い合わせ殺到したとか。
そもそもこのロードボンバーは、モトライダー誌の企画で、レースで走らせるために製作していたとか。それをエイプリルフールの企画にかけ合わせたというお話です。
ロードボンバーの登場によってSR400/SR500は安心して発売された
ロードボンバーの製時期と、SR400/SR500の開発時期が実はカブっていたそうです。しかし、この当時、4気筒全盛期だったわけで、ビッグシングルエンジンのオンロードなんて売れるのか? という疑問があったそうですが、このロードボンバー事件によってヤマハに問い合わせが殺到したことで、ヤマハの人たちも「これイケるんじゃないの!」と確信いしたはず!
オートバイの科学という本では、このロードボンバー以前のバイク作り、バイク作りの概念、ロードボンバー製作時の試行錯誤などが詳しく載っています。
ちなみにこの本によると、SR500のエンジンはキャブレターとマフラーだけで40PSは出るらしいと、ヤマハのエンジニアから教えてもらったと記載があります。
オートバイの科学はこんな人におすすめ
■SR400/SR500が大好き!
■カスタムが好き
■単気筒にこだわりがある
■レーサーに興味がある
といった方におすすめです。わたくしも読んだのですが、なかなか興味深く、スラスラ読めてしまいます。発行は昭和57年ですが、この当時としてはなかなか先進的な発想では? と思う内容です。
もしモンキーやエイプ、SR400/SR500をベースにレーサーを製作するなら、まずはこの本を読破してみてはいかがでしょうか? 十分活用できると思いますよ!
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