徹底解説! バイク車載動画のイロハニホヘト




ツーリング中の綺麗な景色。カメラを構えようとしたら、その綺麗な光景は、既に終わっているかもしれませんし、停車スペースとの兼ね合いもありますよね。しかし、走行中にカメラ撮影すれば問題解決。カメラを起動しておけば綺麗な景色も撮影できますし、いちいち停車する必要もないのです。また、綺麗な景色を撮影するだけでなく仲間とツーリングに出かけた際、カメラは仲間との思い出をしっかりと記録してくれることでしょう。

旅が終わっても再び映像を見返すことで、その時の様子を思い出すことも可能です。車載動画の魅力は、ツーリングや旅が終わってしまっても、映像として違った角度から楽しむこともできます。

車載動画に必要な物

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カメラ

最近ではスマートフォンでも、十分なカメラ撮影機能を備えたモデルが多く発売されており、日中における車載動画の撮影なら必要十分な機能を果たしてくれます。ハンドルに取り付ければそれなりの映像を収めることも可能です。しかし、バイクでの車載はカメラそのものが外にむき出しのため、転落破損の危険が常にあります。

バイクで車載動画を撮影される際には、ある程度の耐久性と防水性を兼ね備えた”ウェアラブルカメラ”を使用することが望ましいと言えるでしょう。このウェアラブルカメラと呼ばれるカメラ群ですが代表的なものとしてGoPro(ゴープロ)が挙げられると思います。


 

テレビ番組でもタレントが絶叫マシンに搭乗する際に、ヘルメットに取り付けられるカメラとして有名です。画質はテレビ放映でも申し分ない性能を発揮しています。価格は最新モデルで50,000円台とお高めですが予算に糸目を付けないのであれば、とりあえずこれを買っておけば間違いはないでしょう。最近はいろいろなメーカーからウェアラブルカメラが発売されていますのでまずは予算を重視するか、性能を重視するかということをご自身で吟味されるとよろしいかと思います。最安値を探っていくと5,000円程度から購入できるカメラもあります。

雲台(専用マウント)・・・カメラを取り付ける際に必要な固定器具(カメラマウント)となります。バイクに直接取り付けるタイプと操縦者の体にカメラを装着するタイプがあります。多くのカメラはこの雲台が同梱されていることが多いのですが、価格帯が高いカメラになると別途オプション品として追加購入する必要があります。性能が良いカメラであるほど、オプション品が増える傾向にありますのでご自身の車載動画やカメラには何が必要かということを考えると良いでしょう。

編集ソフト

旅の思い出をより凝ったものにしようと思われるなら、編集ソフトの導入は必要不可欠となるでしょう。Windows対応のPCには既にMovie makerというソフトが入っていますが、無料でよりレベルの高い編集をお考えでしたらAviutlという編集ソフトがあります。有料の編集ソフトとなるとテレビでお馴染みのテロップを入れることができたり、モザイクがつけやすいなど使いやすさについても工夫が凝らされています。

価格帯は様々で数千円レベルから数十万円するソフトも存在します。ちなみに筆者はEDIUS Pro8というソフトを使用しています。

カメラのつけ方

ただ単に撮影するだけでなく、より格好良く見せるために、カメラの取り付け位置に工夫を凝らされる方もいらっしゃいます。それぞれのメリットとデメリットも交えながら紹介しますね。

ハンドルに取り付ける

一番基本的なマウント方法です。カメラの雲台やグリップをハンドルバーに取り付けて走行動画を撮影します。この際にスピードメーターも映ってしまうので動画サイトなどへアップロードを考えていらっしゃる方は法定速度の遵守を行うようにお願いします。このマウント方法はエンジンの振動が直に伝わるので振動が激しい単気筒、二気筒エンジン(特にV型)のバイクには不向きなマウントであります。

ヘルメットに取り付ける

ライダー目線の臨場感が得られるマウントです。エクストリーム競技などの動画撮影ではこのマウント方式が採用されることもあります。ヘルメットの横、または上部に取り付ける方法が一般的です。このマウント方式は走行の際、頭部にかかる空気抵抗が大きいため、軽量で小さめのカメラを選択すると良いでしょう。最近ではカメラ内蔵型ヘルメットやカメラ付きインカムが発売されるなど、バリエーションも多様化しつつあるようです。

ドローンを活用する

少し車載動画の趣旨とはズレますが。以前はヘリコプターによる空撮しかできなかった上空からの撮影も、ドローンの登場により簡単に空撮ができるようになりました。中には自動で追尾する機能を搭載したものもあり、最早ちょっとした映画の撮影気分を味わえます。

その他のマウント

筆者も7年近くに及ぶ活動の中で色々な車載動画のマウントを開発してきました。カメラを壊したこともありますし少し危険なカメラ取り付け方式もございますがいくつかご紹介したいと思います。

サイドステップマウント

バイクにはサイドステップ及びタンデムステップが標準で取り付けられているかと思いますがステップに雲台をクランプし、そこにカメラを取り付けます。撮影ポジションが低くなるため、よりスピード感のある映像を撮影することができます。

肩マウント

専用の取り付け器具を用いることで肩にカメラを装着します。撮影ポジションはヘルメットマウントに近いですが空気抵抗による頭部へのダメージはありません。撮影視点も固定できますし、より重量のある高性能カメラの使用も可能になります。ただし、右側の視界が機材によって遮られるため高速道路での追い越しには不向きです。

また、ジャケットの相性により機材がきちんと肩に固定できない場合があります。(↓肩マウント:重量600g程度のカメラなら重さは殆ど感じません。)

バイク、カメラマウント

センタースタンドマウント

おそらく筆者が世界で初めて開発したマウントだと思われますが、あまりに危険なので真似しないことをオススメします。センタースタンド付きである程度車高が確保されているバイクに使用可能です。(旧車のネイキッドタイプ等)センタースタンドの中心に雲台を取り付けてそこからカメラを吊り下げる方式です。撮影すると地面スレスレの迫力ある映像を撮影することが可能です。

ただし、この方法で撮影を行った場合、地面の小石がカメラや雲台にヒットすると簡単に破損してしまいます。舗装が十分でないと地面にカメラが接触しカメラを喪失するリスクがあります。また、破損した部品による転倒も有り得ます。どうしてもやってみたい方はあくまで『自己責任』でお願いします。
(↓センタースタンドマウント:地面から5~10cmの位置で撮影。)

初期費用はいくら必要なのか

車載動画を垂れ流しながら、ご自身で見る分だけでしたら5,000円程度で、必要十分な性能を兼ね備えたカメラが買えてしまいます。撮影する人のこだわりが強ければ強いほど、金額は上昇する傾向にありますのでよく考えて何が必要なのかを選定してください。意外なことに、この機材探しの時間も車載動画を楽しめる一つの魅力であります。

車載動画を編集してみよう!

動画、編集

ツーリングの思い出を、より脚色あふれたものにするなら、車載動画の編集に挑戦してみることをオススメします。”編集なんて難しそう・・・””自分にはセンスがない・・・”なんて思っていて動画作成を諦めている方のためにいくつかのポイントをご紹介しようかと思います。

a,時系列に作る

出発~移動~目的地~帰路の順で大体の時間を均等に割り振る方法です。大体の編集時間を決めることにもなるので時間に無駄がない方法とも言えます。

b,好きなBGMをつけよう

著作権著作権となにかと権利にやかましい昨今ですが、個人や仲間内で楽しむ分には大きな問題とはなりにくいようです。好きな楽曲をつけてツーリング動画をより面白くするのも一つの方法だと言えます。

c,字幕をつけてみよう

ツーリングの道中では色々なイベントが起こったりしますがその状況のメモや解説を字幕として残すことができます。その場の映像に字幕が表示されれば、あの時の状況をより詳しく思い出す手助けにもなるかと思います。

d,ネタに走る(!?)

自分の自分による自分のための動画です。ツーリングをより面白くするためにあんなことやこんなことをしてみるのも楽しい思い出の一つになるかもしれませんよ!どうせ自分しか見ないのですから!!(法律に触れない程度でお願いします。)
(↓編集風景)

交通マナーの観点から考える車載動画の必要性

上記の内容とは話題が大きく逸れますが、昨今、いわゆる”悪質ドライバー”による交通ルールの無視が社会問題となっています。いわゆる”煽り運転”もその一つですがおそらくこのような行為は昔から存在したかと思われます。しかし、車載動画の普及によりそういった悪質行為が日の目を見る機会が増えてきたといったところでしょうか。”事故は自分さえ気をつけていれば良い”という時代から、”事故は向こうからもやってくる”という時代に変わりつつあります。ご自身が被害者や加害者にならないためにも、こういった人達から身を守るためにも車載動画用カメラやドライブレコーダーの導入は是非ともオススメいたします。

いかがでしたでしょうか?最近では車載動画に適したカメラも手頃な価格で発売されるようになり、誰でも手軽に始められるようになりました。今回は、機材や撮影方法について触れてきました。せっかく撮影した動画ですから、慣れてきた方だと動画投稿サイトを活用する方もいらっしゃるかと思います。この記事を見ているあなたも簡単に”ユーチューバー”や”モトブロガー”になることができるのです!あなたも車載動画、始めてみませんか?

(↓色々な視点から撮影しています。よろしければご参考ください。)

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