この記事を読まれている方の中にはバイクの服装や装備にかなりお金をかけている方も多いことだと思います。四季を直接肌で感じ取れる乗り物であることはバイクのメリットの一つであります。しかし、時に変わりやすい天候や気候のために、服装や装備選びが思うようにいかないこともあると思います。今回は通勤・通学もしくはツーリングの際、バイクに少しでも快適に乗れるような装備について考えていきたいと思います。
もくじ
ヘルメット
フルカーボンの軽量フルフェイスはWINS(ウインズ)製がおすすめ。この価格ですが、日本のメーカーです!
バイクに乗車するための必需品であり、これがない状態で公道を走ることはできません。最近のヘルメットは安全性の他に通気性も考えられて作られるため、ご自身の気に入ったものを購入してもほぼ間違いはないと思います。基本的にはSGマークの入った商品を購入すれば安全面では問題ないでしょう。
おしゃれで安いヘルメットといえばダムトラックス製がおすすめ! 人気のあるものだとプレミア価格で取引されることも!
春の服装
春といえば気温の寒暖差が非常に大きい季節だと思います。例えば早朝は凍てつくような寒さでも、日中気温が上がればじっとしていても汗だくになるような陽気になることも多いと言えます。そんな季節に対するバイク乗車時の装備で悩むことは多いかと思われます。
作戦① 朝の気温に合わせて装備を整える
低予算で高性能なライダースジャケットといえばコミネだ!
春にツーリングを行う場合、早朝のあまりの寒さに装備を失敗したと感じる人もいるのではないかと思います。出発が早いツーリングの場合はいっそのこと真冬並みの装備に合わせて出てしまうのもアリです。この時に活躍するのがインナーが標準装備されているジャケットです。
日中の気温上昇時にはインナー部分を外してカバンなどにしまうことができます。春とは言え、山間部を走る場合はまだまだ寒い時期の可能性があります。(場所によっては凍結していることも・・・)まだまだこの時期も冬用の装備をしまうには時期尚早と言えるかもしれませんね。
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作戦②・・・日中の気温に合わせて装備を整える
走行風で体を冷やすフルメッシュジャケットはTシャツよりも涼しいですゾ!
出発が遅いツーリングや全ての移動が日没までに完結するツーリングでは、そこまで重装備にこだわる必要もないようです。もし、気温が20度を超えてくる場合はメッシュのパンツやジャケットを選択肢として入れても良いかもしれません。直接使用するには少し寒くなる可能性もありますので3シーズンに対応できるインナーや薄手のインナーを一枚使用すると良いかもしれません。
夏の服装
日中、夜間を通して気温が高くなりますのでメッシュのジャケットやメッシュのパンツが大活躍すると思います。最近では冷感を感じ取れるアンダーウェアも発売されているため、その選択肢も広がってきていると思います。私は夏の場合でも、長袖・薄手のアンダーウェアを着用することが良いと考えています。直接、プロテクター付きジャケットやパンツを着用した場合、汗によりプロテクターが皮膚に張り付き、非常に不快感が高まるだけでなく着脱が困難になる場合があるためです。
ただし、暑いからといって半袖、短パン、ビーサンで乗るスタイルはお勧めできません。その危険性については、この場で改めて説明するまでもないでしょう。特に免許取り立ての若い世代に時々見られます。新車の250ccバイクに初期費用の殆どを投じて格好は貧弱になってしまうくらいでしたら、中古の安くて頑丈そうなバイクを購入し余った資金で装備を購入するのもひとつの方法だと思います。
グローブやシューズに関しても汗やムレが気になるなら、夏用の通気性の良いモノを選ぶと良いでしょう。
秋の服装
基本的には春の服装と特に同じで構わないと思いますが、峠や山道を走行する際は落ち葉の量が急激に増加する季節であります。気温の低下も始まりますので転倒には特に注意が必要です。プロテクターをきちんと装着してからツーリングに行かれることをオススメします。ここではプロテクター類の解説をしていきたいと思います。
胸部プロテクター
5,000円未満でも手に入る!
バイク乗りの死因の主な原因は頭部の損傷ですがそれに次いで多いのが胸部の損傷だと言われています。近年発売されているジャケットにはほぼ胸部プロテクターが内蔵されていますがソフトタイプが主なので、不安な人はハードタイプを別途購入すると良いでしょう。
甲冑のごとく勇ましいモデルもありますので武将になったかのような気分を味わえるかもしれません(笑)
また、近年ではHit air(ヒットエアー)と称されるバイク専用のエアバッグが販売されています。胸部の保護にもう一品加えるならこれが良いかもしれません。価格は30,000円~とのことです。
膝・肘プロテクター
ウミネコは安くて高品質なのだ
転倒した際、真っ先に負傷する部位ではないかと思います。初めて購入する人は、膝プロテクターを購入すると良いでしょう。最近では普段来ている服でも対応できるように肘・膝に単体で装着できるプロテクターも販売されています。
脊椎パット
普段使いには向かないかもしれませんが、ツーリングの際には是非とも使用したい一品であります。転倒事故の際、背中を強打~骨折となると脊髄を損傷する可能性があります。脊椎・脊髄の損傷によって呼吸不可~全身または部分麻痺など生命維持や日常生活に大変な影響を及ぼします。脊椎パット単体で買う場合は高価格帯のレーサー向けが殆どかと思われます。最近販売されているバイクジャケットには、ほぼ標準装備されていますのでまずはそちらをご購入ください。
冬の服装
真冬に降雪地域でツーリングする場合、低温の外気に長時間晒されます。最悪、凍傷のリスクも孕んでいます。ここでは厳冬地域をツーリングする場合の服装について考えたいと思います。
下着
最強のあったかインナーと呼ばれるもちはだ
ユニクロで販売されているヒートテックのような下着類はほぼ必需品です。近年、下着メーカー各社から安価で優秀な商品が多数販売されています。女性なら所謂”毛糸のパンツ”も追加しましょう。靴下は基本的に二重履き以上をオススメします。
手袋
スキーウェア用の手袋がおすすめです。リサイクルショップで入手できるもので十分です。可動域も自由なため、関節が冷えて固まることを防ぐことができます。最近では電熱機能を有した手袋も販売されていますが、悪天候時に故障の可能性があるためあまりおすすめは致しません。手の保温は手袋+ハンドルカバー(あと気合)で十分だと思います。防水機能が標準装備されているため雨天時もそのまま使用可能です。
安心を買うならゴアテックスがおすすめ
ジャケット
金銭に余裕のある方はなるべく金額が許す限りのツーリングジャケットを購入してください。暖かさが全く違います。もしくは登山用のジャケットを購入してみても良いかもしれません。筆者がおすすめするのはワークマンで販売されている”イージスシリーズ”です。これは作業用の防寒着ですが値段は10,000円を下回り、保温力に優れているためコストパフォーマンスが高い商品です。
また、防水性が非常に高いことでも有名です。このイージスシリーズのジャケットにインナープロテクターを組み合わせることによって”最強の対真冬用ツーリングジャケット”が完成するといっても過言ではありません!!
オーバーパンツ
寒冷地を走る際にはほぼ必須でしょう。普通のズボンの上から履く防風性に優れたズボンとなります。動きが窮屈となりますので2サイズ程度大きめのモノを購入することをオススメします。
靴
バイク用品店で購入できるブーツやシューズは底が平らなものが多く、寒冷地では歩く際に転倒する可能性があります。靴はツーリング用よりも登山用・トレッキング用など、底がゴツゴツした靴をオススメします。登山用・トレッキング用の靴も足首を保護する機能が備わっています。また、購入費用に制約のある方は”安全靴”と呼ばれるものもオススメですよ!
ただし、これらの靴は分厚いためシフトチェンジは少し慣れることが必要です。
雨天時の服装
ライダーにとって雨は大敵であり、天候によって合羽の持参を考える方も多いかもしれません。合羽(レインコート)には耐水圧によって使える環境が異なります。が、よほどの荒天でない限り(台風や異常なレベルのゲリラ豪雨)はホームセンターなどで手に入るレベルの合羽(レインコート)で十分だと思います。
筆者は主にワークマンから発売されている『バイカーズ』(画像)という商品を利用しています。
バイカーズは元々、同社から発売されているイージスシリーズを基に開発されたと言われており、防水機能に特化した性能を有していると言われています。通常の合羽(レインコート)ですと耐水圧は10,000mmもあれば十分と言われておりますが、このレインスーツは15,000mmの耐水圧を持つとのこと。長時間の移動でも安心して使用できますね! そしてこの商品の強みは何といっても価格が安く、6,000円程度で入手可能ということです。
安心のヤマハのレインコート
ズボンには簡易的なプロテクターも装着されています。各メーカーから様々なレインウェア、レインスーツが販売されていますが同クラスの耐水圧を保持するレインスーツは軒並み10,000円以上とあまりお財布に優しくありません。現在、このバイカーズを使用していますが
”見た目が少しダサい”
”生地が固い”
”安いので他人とカブる可能性がある”
”意外と大きくて収納がかさばる”
という点を気にしなければ非常に優秀なレインウェアです。メインで使用している合羽が使えなくなってしまった時の予備として購入するというのもアリです!
レインジャケットという選択肢もある
手袋に関してはネオプレンタイプ、ゴアテックスタイプなどが販売されていますがこちらもご自身の用途に合わせたタイプをご選択ください。もし、見た目を気にされないのであれば”ゴム手袋”がおそらく最強の防水アイテムと思って良いでしょう。通気性はありませんが少し大きめのモノを購入し、グローブカバーとして使用する方法も可能かと思います。
ブーツ類に関しても、ホームセンター等で手に入る長靴が防水面に関しては無類の強さを発揮します。購入される場合はシフト操作が楽になる鉄芯入りがおすすめです。費用は2,000円~3,000円で購入可能です。
また、最近は各バイク用品メーカーからも出されているブーツ、シューズ類も防水機能が向上しているようです。筆者は現在、ダイネーゼのシューズを使用していますが雨天走行時も快適ですよ! しかし、お値段は30,000円程度と少しお高めです・・・。
服装、装備次第ではツーリングの楽しさが倍増、また半減したりします。悪天候時の装備は非常に悩むところではありますが、装備ひとつでその憂鬱ですら跳ね返せる可能性があると考えています。是非ともあなただけの装備を見つけてみてくださいね!
この記事はAgtkが書きました。動画もよろしく!
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