【実話】自動車とバイクのメーター巻き戻しのやり方とその見分け方


ライターのシンポウでーす! 過激な内容だけど、実際の取材をもとにした内容です。幾度となく言いますが、走行距離のメーター改ざんを助長してませんからね。

ここで使われる画像はすべてイメージです 内容とは関係ありません

■今もおこなわれている走行メーター改ざん

自動車、バイクの中古車って実はメーター改ざんしたやつがそこそこ流通してます。で、ここではネットに流れてない情報も書いちゃうから最後まで読んでね。雑誌に載せようとしたら編集で弾かれたネタも書きます・・・。

旧車屋が激白!オーバーホール車には気をつけろ

■メーター巻き戻しを助長してないからね!

とっても重要だからこれ! 絶対やらないこと。っていうか、素人がメーター巻き戻ししたらメーター壊れることもある! そうなったら車種によっちゃぁ、エンジンかかんないとかあるから。

なんでメーターの巻き戻し方法を書くかっていうと、この知識があれば、メーター巻き戻した自動車とかバイクを掴まされにくくなるから。

ってゆーのも、この方法をマスターしてから中古車屋(ディーラー)行ってみてください。意外と当てはまることがあるから・・・。でははじめにメーターの改ざん方法から。そのあとに見分け方と、最後に検証に行ってみた、の流れで構成されてます。

■メーター巻き戻し方法:アナログメーター編

昔ながらのアナログメーター。たぶんだけど、かんたんに戻せちゃうから最近の車は全部デジタルだよね。まーそれでも巻けるようだけど。もう一回言うけど、あくまでも助長してないので! 

ちなみに業界ではメーター巻き戻しのことを「若返り」「タイムスリップ」「巻」「キョリバ(距離バック?)」とか言うそう。それだけ浸透してるようです。

方法は3つあるから以下を参考にネ。

(イ)ドリルでクルクルする方法

通称ドリクル。素人が一番考えそうな方法ってことで教えてもらいました(バイク屋さんに)。自動車ではこの方式じゃないから通用しないみたい。

バイクはフロントタイヤの回転を、タコメーターワイヤーを介してスピードを測定してます。そのワイヤーはメーターとつながってるんだけど、タイヤ側をドリル(チャックって言うだっけ?)につなげて回転させる。

そのときにスピードメーターが加速してたら正転で、そのままだと走行距離が増えちゃうから、逆転させてね。そしたらメーターが逆転するから、メーター巻き戻しができます。だけど!

たとえば100km戻すとなると、ドリルの回転数が必要だから、すんごい時間が掛かるんだって。

だから1万キロ戻すのも時間がかかるみたいで、やったことある人が言うにはドリルのモーターが焼けちゃったってさ。丸一日回しても全然戻らなかったとか。

まーでも原理的にはできるようだけど、非現実的だよって言ってたよ。ドリル壊れたら意味ないよね。

(ロ)走行距離のコマ組み換え

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通称コマ変え。バイク屋さんや自動車屋さんがよくやる方法らしいけど、失敗すると壊れちゃうらしいよ。やり方は、走行距離のコマをばらして、好きな数字に組み替えるんだって。

だけど組み替えられないようにコマ周辺の部品が弱く、変形しやすいから、それが原因で失敗することがあるとか。失敗するといじった部分、たとえば万の桁だけ動かないとか、全桁が回るとか、逆回転するとか。

とにかく不具合が起こるみたい。悪徳メカニックは一度は失敗の経験あるんじゃない? って言ってたよ。でもこの方法って現役だからみんな注意してね。見分け方はあとで紹介するよ。

(ハ)メーター交換

もっともかんたん。これも現役でおこなわれてるってさ。やり方は、走行距離の少ないメーターに交換しちゃう。一番おすすめだって整備士さんが言ってたよ。これなら僕でもできるかも。

メーター巻き戻し方法:デジタルメーター編

最近の自動車とかバイクとかはコレ。たぶんメーカーが走行距離メーターの改ざん対策としてデジタル化したようだけど、逆に手軽に改ざんできるようになっちゃったとか。方法は2つあるよ。

(イ)メーター交換する方法

これもアナログメーター同様の手口。ヤフオクとか中古パーツ販売屋さんから仕入れるんだって。やっぱりこれが人気あるみたい。

(ハ)コンピューターでリセット

通称書き換え、リセット、セット、液晶修理など。デジタルのメーターってパソコンと接続したらデータを書き換えられるとか。で、好きな数字にする。もちろん専用ソフトが必要。1回10,000万円くらい。

ヤフオクとかでメーターの修理します! みたいな売り込みをしている出品者がそれだとか。車屋さんとかバイク屋さんだった大手メーカーディーラーでも、修理業者の営業マンが挨拶とか売り込みに行くから、少なくともつながりがあるらしい。

もちろんお店によるけど。

でもこれって、車種によっては書き換えた回数とか調べることもできるみたい。だから慎重にメーター巻き戻しするショップは前者のメーター交換をする方法を選ぶとか。

■どんな人がメーターを巻き戻すのか?

メーター巻き戻し事情に詳しい人、と言うことで、とある中古パーツ屋さんを紹介してもらいました。俗に言う自動車の解体屋さんってとこです。そこでの取材を元にしています。

走行メーターを巻き戻す人たち・・・個人のバイヤー

ヤフオクで中古車を出品してる人がいるようです。ある人はハッキリと巻いて売っていることを公言したとか。

走行メーターを巻き戻す人たち・・・個人の中古車屋

雨はこれからSR

雨はこれからSR

走行メーターを巻き戻しそうなお店といえば、って感じですね。パーツ屋さんいわく、このようなお店は今では少数派だとか。

走行メーターを巻き戻す人たち・・・メーカーディーラー

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これ衝撃的でした。大手メーカーのディーラー。もちろんほとんどのディーラーはメーター改ざんなんてしていないようですが、そのパーツ屋さんには「○○という車種で○○kmくらいのメーターはありませんか?」という問い合わせがあるようです。

まさか走行距離のメーター巻き戻しなんかやってないだろうと思って、半信半疑でそのお店の中古車物件を見たら・・・お店が販売したメーターと同じ距離の中古車が2台並んでたとか。

で、ちょっと詳しい人なら走行距離って車検証に記載されるし、ディーラーだったら入庫したときに走行距離をデータとして保管しているはずなのでは? と思うはず。

でも実は抜け穴があるんだって! その話はあとで紹介しますね。ディーラーといっても、直系じゃなくて、個人店がメーカーの看板を掲げてるから、悪い人もいるんだってさ。

確かにディーラーだったら信用しちゃうよね。

【元町高架下】消滅する神戸のアングラスポット

上記で紹介した人たちは、あくまでも一部の”少数派”です。どこでもやってるってわけじゃないからネ

■車検証の偽装も

走行距離って実は、車検証に前回の車検時の走行距離が記載されています。「旧走行距離」だったかな? 僕は今車持ってないからわからないけど。確かそんな話だった。

だから普通にメーター交換だけだとバレちゃう。でも旧走行距離以上であればバレないんだよね。安物の車とかバイクだったら旧走行距離+ちょっとくらいまで戻すとか。

でも、旧走行距離は一度車検を受ければ更新されるのだ。ようするに、旧走行距離よりもメーターを巻き戻して車検を受ける→そしてすぐにもう一度車検を受ける。

そうすると車検証のデータが更新されるのです。車検って言っても重量税とか払わないといけないから万単位で費用が必要。

巻き戻すことで採算の取れる高級車とかスーパーカーとかに多い方法だそうです。

ディーラーの整備記録は?

前述で大手ディーラーが巻き戻していることがあるとか言いましたが、メンテナンスのたびに、ディーラーって基本的に、入庫するたびに車両のデータをコンピューターで管理してるんだって。もちろん走行距離メーター巻き戻しされないための対策みたいだけど、それってディーラーが巻いちゃったらどうすんの? って思う。

あくまでも取材先のパーツ屋さんの予想だけど、データベースを書き換えてるんじゃないか? って言ってましたがどうなのかな? 

ちなみにメーカーディーラーに入庫したことのない自動車にはこのデータ残ってないからね。だから、ディーラーでメンテナンスしたことない自動車で、車検を2回受ければ走行距離の改ざんができるってこと。

■オートオークション会場のデータもある

自動車やバイクって、専門のせり市場があります。もちろん素人は参加できません。自動車やバイクの販売を生業としてる人のみぞ参加でき、多くの中古車はここから仕入れます。

このオートオークションでせりをされた自動車、バイクは走行距離のデータが残されるのです。いわゆる「走行管理システム」ってやつで、ヤフオクなんかで説明文に「走行管理システムチェック済み」とかいうあれ。

チェック済み=走行距離に矛盾はありませんよってことが言いたいそうです。しかしこれにも穴があるとか。

走行距離管理システムの穴

実はオートオークションってたくさんあって、会場によって運営会社が違い、それぞれチェック体制が違うそうです。会場によっては走行距離のデータをすぐに削除することがあって、データがなくなるってことで、もう過去の記録が不明になる。

「走行距離管理システムチェック済み」と表記してる自動車やバイクでも、すでにデータが消えてることもあるみたい。だからあんまり信用できない。

もし調べたいなら、車台番号を教えてもらって自分で調べる必要があるんだけど、ディーラーとかにお願いする必要があるし、各せり会場の履歴を調べないとダメだったり、時間もお金もいる。

悪い人はこれを悪用するとか。

■走行距離巻き戻しの見分け方

実はプロの人って見分けられるそうです。もちろんプロって言っても個人差があるみたいだけど。特にオートオークションでは業者同士の騙し合いだなんてことも言ってました。

自分の店では売れないようなオンボロ車を、プロの目をも騙して落札させる、とか。だから上記の穴を突いてメーター改ざんしてオートオークションに流してしまう。一度流せば走行距離がデータとして残るから信憑性が上がるとか。

なんか複雑だけどそう言うことらしい。だから車体の状態と走行距離が矛盾して自動車やバイクがちらほらあるそう。以下はその見分け方を伝授されたので紹介します。

●運転席を見る

コレを見ればだいたい分かるとか。もっとも乗り降りの回数の多い場所だから、走行距離が短いのにヘタっているとか、傷があるとか、そう言うので見分けるんだけど、例えば近距離移動の多い(スーパーとかコンビニとか)自動車と一度の走行距離が多い自動車(職場が離れてるとか高速道路移動が多いとか)ではヘタリ具合に差が出る。

この場合は、まずどちらに使用された車かってことを、タイヤの減り、ブレーキパッドの減り、フロントバンパーの飛び石とかの傷で見分けるとか。だから素人には難しいのが本当のところ・・・。

長いアンテナがついてるならそれを見て、後ろに反ってるなら高速道路の使用が多いとか。

●物理的な証拠を探す

さっきの方法じゃ難しいから、物理的な証拠を探すといいです。物理的証拠とは、オイル類の交換ステッカーを探す。何年何月走行距離○○km。走行距離メーターを戻したバイヤーでも、気が付かないところにコレが残ってることがあるとか!

特に給油口の裏! これ必ず見たほうが良いようです。

●自動車もバイクもパーツの消耗をみる

取材させていただいた自動車、バイクの販売員さんのどちらも共通して言っていました。特にブレーキローターを見ろと。走行距離どれくらいでブレーキローターがどれくらい減っていたら怪しい、ではなくで、同じ車種を何台も見て、走行距離とブレーキローターの消耗具合を身につけておくといいようです。運転席のヘタリ具合も同様に。

■実際にプロの人と中古車屋めぐりをしたら

とりあえず教えてもらったことを頼りに一人で中古自動車屋へ足を向けて何台か見てみたんだけど、全然わからんというのが正直な感想でした。

コレ怪しいねって自動車を見つけて迫りたかったんだけど。販売員に「走行距離メーターを巻き戻した車を見せてください」なんて言ったら通報されそうだし。

ってことで、取材先のバイク屋さんとか中古車屋に、付き添って見分けてもらう相談してみました! が、ほとんど断られた。

・・・かと思ったら一人ノリノリでOKしてくださいました! その人は20歳前半のオニーさんで、中古車の仕入れから販売まで一人で任されてる若い店長さん。同業者とバレるとまずいってことで、隣の隣町まで足を伸びし、怪しそうな中古自動車屋さんにたどり着きました! 

連れて行ってもらっておいてなんですが、狭い4WD(軽のパジェロ)でたばこ吸われて死ぬかと思った・・・。せめて窓開けてほしい・・・。オニーさんごめん

で、、すぐに変な車が見つかるわけもなく、3件回ったところでオニーさんも飽きてきたところ。で、どうせだから珍しい車を見に行きませんかってことで、とある有名高級スポーツカーがずらりと並ぶお店へ。

そこには平べったいキラキラ輝くウン千万円の名車が! ってかすんげーディーラーで入りずらいんだけど! さっきまで砂利道のボットン便所のお店ばっかりだったし入りにくい・・・と思ったらオニーさんはズカズカ入ってくし!

で、そのお店の販売員さんに相手されるわけもなく。でもオニーさんのレーダーがなにかを察知! ちょいちょいと手招きされ、ブレーキローターを指差し小さな声で「コレ、すごい減っているでしょ」たしかに縁に段差があることがわかりました。

「タイヤ見て。新品でしょ? たぶんごまかしてる。ブレーキパッド見て。これだいぶ減ってる」 で、走行距離見たら3,000km代。一通り見てディーラーを出たら「メーター改ざん車だと思います。かなり濃厚です」とのこと。

確かに通常、走行距離3,000kmではあんな減り方はしない、サーキット走行車なら考えられるけど飛び石とかタイヤハウスとか綺麗過ぎる。あと修復歴なしだったけど左のドアが交換されてるとかも指摘してました。

あれがメーター改ざん車で、あの店は信用できないね(笑) ってなぜか嬉しそうにたばこをふかしてたのが印象的でした。

この一件でなぜかノリノリになったオニーさんとそのあと、怪しそうなお店を見つけては、どんどん入って行きました。するとあるお店で「見つけましたよ!」車種はニッサンのセレナ。新しいタイプで、走行距離が45,000km。オニーさんが見つけてくれました。

助手席の足元にステッカーを発見! そこには「エアコンフィルター交換 平成○○年○月走行距離83,000km」

思わず「おおおお! わかりやすい!」と声に出してしまいました。

そのセレナ、もっと証拠出てくるかもってことで、後ろのフタみたいな(後部座席の後ろの床のフタ)とかパカパカ開けて興味を示していたら、50代くらいのオジサン店員が寄ってきて猛アプローチを受けてしまいました。

「コレ人気なんですよ~。運転しやすいし燃費もいいし、かっこいいし~。まだ走行距離も少ないから安心ですよ~。なになにがドナドナでマルマルのウマウマで~。セレナ探してるんですか? 良いですよね~。予算は? あのパジェロは下取りですか?」みたいな感じで僕に話しかけられて、もう帰れない状況へ。

なんとかオニーさんがテキトーに振り切ってくれたから良かったんですが、気が弱い人ならそのまま買わされそうな勢いでした。オニーさんいわく、運転席がやけにヘタってたし、一瞬で怪しいと感じたようです。凄いなプロってのは。見た感じ10万kmオーバーしててもおかしくないとのこと。

でも販売価格は45,000km相応か、少し安いくらい。でも10万kmと考えると全然高いってことです。オニーさんの経験上、極端に安いと怪しまれるから、ちょうど買いやすい、怪しまれない価格(ごめんなさいいくらか忘れた)にしたんじゃないか。セレナは50,000kmを境に販売価格が落ちるから45,000km付近にしたんじゃないかな? と名探偵オニーさん。

この日8件まわって、高級スポーツカーとセレナの2台、特にセレナは裏付けされた結果に。これが多いか少ないか・・・。同行してくれたオニーさんは、ほかにも怪しいのが何台かあったってことですが、断定はできないと。

しかしオニーさんありがとう。帰り道にお礼をしなくちゃと、パスタ屋さんでごちそうするはずでしたが、逆におごってもらっちゃいました。オニーさんいわく「車屋は儲かりますから! これぐらいいですよ笑」と。

そうなのか。いいなぁ。

帰りは窓を開けてたばこを吸ってもらいました。

【京商】コミックレーサーがかわいくておもしろそうな件【RC】


※以上の内容は、走行距離メーター改ざんを助長するものではありません。悪徳業者や個人の販売者は、以上のような手口を使うようです。もちろんごく一部の限られた人間がおこなっています。走行距離メーター改ざんに対する対策を考えるための参考にしてください。


この記事は「シンポウ」が執筆しました。

シンポウ・・・突撃系記者。あまり多くは語れないが数々危険な目に。

1 個のコメント

  • とても参考になりました。ありがとうございました。以下は表記ミスです。
    1.関心しました→感心しました
    2.入りずらい→入りづらい

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